お知らせ

町長メッセージ『伊豆大島椿まつり70周年』

2025.01.07

伊豆大島椿まつりが70周年という大きな節目を迎えることができますこと、心より厚く御礼申し上げます。

椿まつりは、昭和31年に第一回目を開催し、昭和40年代の離島ブームをきっかけに、伊豆大島の椿やあんこの認識が高まり、年間来島者が84万人と急増した年もありました。平成28年には、島内に3園(大島公園、大島高校、椿花ガーデン)の椿園が国際優秀つばき園に認定されています。国際優秀つばき園とは、世界的に権威のある国際ツバキ協会(ICS)が認定する優秀な椿園を指します。「大島公園」では、園内で約1,000品種の園芸品種が楽しめ、教育機関としては世界初の認定となる「大島高校」、そして、早咲きの椿と富士山との絶景が見事な「椿花ガーデン」では数多くの椿をご覧いただけます。夏の観光地から、大島のシンボルとなる「椿・あんこ・三原山」の魅力が広がり、年間を通して楽しんでいただける島となりました。

「ヤブツバキ」は島内に推定300万本あるといわれています。冬には島特有の西風から畑や家を守る防風林となり、木や枝は炭となり、種子からは油がとれ、花びらは染め物の材料として、島民の暮らしに寄り添ってくれています。そんな椿の魅力を大島に来島され、見て知っていただきたいと思っております。

70周年記念となる椿まつりでは、「椿とめぐる風土」をテーマとして、人々の暮らしに寄り添い愛されてきた椿の物語を感じていただけることでしょう。そして、3月からの「オオシマザクラ」の見頃には「大島桜ウィーク」も開催し、桜の魅力も楽しめます。伊豆大島にまだ来島されていない方も、来島したことがある方も、椿咲き誇る伊豆大島で、一足早い春の訪れを是非、味わっていただきたいと思います。

結びになりますが、椿まつりを開催するにあたりご協力いただきました皆様方には、どうぞこれからも「伊豆大島椿まつり」を大いに盛り上げていただけますよう心からお願い申し上げますとともに、今後益々のご健勝とご多幸をご祈念申し上げ、私からの挨拶といたします。

東京都大島町長 坂上長一