火山用語解説

▼あ行

アア溶岩(ようがん):

「アア」はトゲトゲしている状態を示すハワイ先住民の言葉です。ハワイのキラウェア火山や大島火山のような玄武岩質溶岩の表面の形を表しています。

表面が滑らかなパホイホイ溶岩より高温が低く、粘りがある溶岩です。

アグルチネート:

マグマの破片が降り積もって、互いにくっつき合い、固まったもので、火口の近くにできます。

岩(いわ)なだれ:

火山体が大きく崩れて、なだれのように麓に向かって崩れ落ちる現象です。

▼か行

海食崖(かいしょくがい):

波うち際の岩石が波によって侵食されてできた切り立ったがけです。

カルデラ:

火山活動で形成された大きくへこんだ地形で、一般に大規模な 噴火によって大量のマグマが噴出した後に陥没してできます。底の部分はカルデラ床、周囲の壁はカルデラ壁、外側は外輪山、中央部にある火口丘は内輪山といいます。三原山は内輪山です。

火砕物(かさいぶつ):

噴火で噴出する岩石の破片の総称です。

火砕丘(かさいきゅう):

噴火で噴出した火砕物が火口近くに降り積もってできた円錐形 の小丘です。

火山弾(かざんだん):

独特の形になった火砕物で、その形によって紡錘状火山弾、パン皮状火山弾などといいます。

火山灰(かざんばい):

大きさが2ミリ未満の火砕物です。

岩脈(がんみゃく):

地下でマグマが垂直方向の割れ目に入り込み、固まって板状になったもので、伊豆大島では筆島で見ることができます。

クリンカー:

溶岩の表面にあるガサガサの破片です。溶岩の表面が冷えて固まり,内部がまだ液体の状態のときに,液体の部分が表面の固まった部分を破壊しながら流れるためにできます。

玄武岩(げんぶがん):

一般に黒色で、安山岩や流紋岩に比べて二酸化珪素の含有量が少ない岩石です。浅間山や桜島など日本の火山は一般に安山岩質ですが、伊豆大島火山は富士山や三宅島などと同様に玄武岩質です。

降下火砕物(こうかかさいぶつ):

火砕物が火口から高く噴き上げられて降下した堆積物です。

▼さ行

褶曲(しゅうきょく):

地層に力が加わり、曲がりくねったように変形することです。

スコリア:

玄武岩質のマグマが噴火のときに吹き上げられて、含まれていた水などの揮発成分が発泡してできた多孔質の火砕物です。

 

黒色~暗灰色をしています。

 

スパター:

火口から噴き上げられた溶岩のしぶきで、空中で固まらずに地表に落下するので、つぶれたような形になります。

成層火山(せいそうかざん):

同じ火口から噴火を繰り返して、噴出物が積み重なって形成された円錐状の火山で、富士山や桜島など景観の良い火山が多いです。

側火山(そくかざん):

大きな火山体の山腹から噴火した小さな火山で、一度の噴火で形成されます。

▼た行

大噴火(だいふんか):

伊豆大島では、噴火の総噴出量が1億トン以上を大噴火、1千万トンを中噴火、それ以下を小噴火に分類しています。

タフリング:

高さに比べて火口が大きい火砕丘で、マグマ水蒸気爆発などの爆発的な噴火で形成されます。

柱状節理(ちゅうじょうせつり):

溶岩などが冷却するときに柱状に規則的に並んだ構造で、六角柱や五角柱になります。

▼は行

パホイホイ溶岩(ようがん):

「パホイホイ」はハワイ先住民の言葉です。ハワイのキラウェア火山や大島火山のような玄武岩質溶岩の表面の形を表しています。

「パホイホイ」は滑らかという意味があります。

表面が滑らかなパホイホイ溶岩は、ガサガサのアア溶岩より高温の溶岩でできます。

不整合(ふせいごう):

地層の境界に不連続があって地層の一部が消えている部分です。

噴気(ふんき):

水蒸気や火山ガスなど火山地域で噴出する気体のことです。

噴石(ふんせき):

噴火のときに噴出される火山弾や岩塊をいいます。

噴石丘(ふんせききゅう):

噴石が積もってできた小丘です。

▼ま行

マグマ:

地下の岩石が溶けてできた液体です。

マグマ水蒸気爆発(すいじょうきばくはつ):

高温のマグマが海水や地下水にふれて、大量の水蒸気が急激に発生して起こる爆発のことです。

▼や行

溶岩(ようがん):

マグマが地表に噴出したもの、それが冷えて固まったものです。

▼わ行

割れ目噴火(われめふんか):

地表にできた割れ目から噴出する噴火です。